サカナクション『忘れられないの』コード進行の秘密と初心者向け弾き方

サカナクション『忘れられないの』コード進行の秘密と初心者向け弾き方の見逃せないポイントを徹底的にカバーしました。

サカナクションのフロントマン・山口一郎が各メディアのインタビューで語ってきた通り、『忘れられないの』は80年代の日本のポップス黄金期(山下達郎や大貫妙子、当時の洗練されたCM音楽)に対する徹底的な研究とオマージュから誕生しました。そのサウンドの根幹を支えているのが、緻密に計算された80年代シティポップコード進行です。

楽曲の主軸となるAメロ・サビの骨格は、いわゆる「IVM7 → V7 → IIIm7 → VIm7(4-5-3-6進行 / 王道進行の変形)」や、サブドミナントから始まるスムーズなドミナントモーションで構築されています。特筆すべきは、単純な三和音(メジャー/マイナートライアド)をほとんど使わず、すべての和音にメジャーセブンス(M7)やナインス(9th)のテンションノートを含ませている点です。

例えば、キーをCメジャーに移調して考えると、冒頭の「Fmaj7 → G/F → Em7 → Am7」のような流れにおいて、トップノート(最高音)が美しくなだらかに下降するボイシングが徹底されています。ベース音が一定のグルーヴを刻む一方で、上モノ(ギターやキーボード)が繊細なテンションの響きを重ねることで、湿っぽくなりすぎない「都会的で乾いた哀愁」が演出されているのです。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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