戴帽式とは?廃止が進む理由と看護学生が誓う感動の儀式のいま

戴帽式とは?廃止が進む理由と看護学生が誓う感動の儀式のいまとはどんな影響があるのか? 背景や要点を整理してお届けします。

戴帽式が「一生忘れられない感動の式典」と呼ばれる最大の要因は、暗闇の中で行われる厳粛な演出にあります。式典の中核をなすのが、キャップを授かった後に執り行われる「継灯式(キャンドルサービス)」です。

クリミア戦争の最中、暗闇の病棟を行灯(ランプ)を手に患者を見回ったナイチンゲールのエピソードにちなみ、親灯から学生一人ひとりの持つ小さなロウソクへと火が手渡されます。会場の照明が落とされ、揺らめく灯火が学生たちの顔を照らし出す光景は息をのむ美しさです。

火を灯した学生全員で一斉に唱和するのが、看護倫理の原点である「ナイチンゲール誓詞(または看護師の誓い)」です。「わが手に託されたる人々の幸のために身を捧げん」という宣誓の言葉を口にする際、これまでの過酷な勉強の日々や、これから始まる実習への不安、そして患者を助けたいという純粋な初心が胸に去来します。張り詰めた緊張感の中で思わず感極まって泣く学生も多く、会場全体が温かな一体感と感動に包まれます。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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