恒星間天体の正体に迫る!オウムアムアの真相と2026年最新探査

恒星間天体の正体に迫る!オウムアムアの真相と2026年最新探査にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

2017年10月、ハワイのパンスターズ望遠鏡が発見した「1I/オウムアムア(ハワイ語で『遠方からの最初の使者』の意)」は、従来の天文学のモデルでは説明がつかない異様な特徴を次々と示しました。

最大の特徴は、光度曲線の激しい変動から推定された「極端な細長形状(アスペクト比約10対1の葉巻型、あるいは極薄の平盤型)」と、太陽から遠ざかる際に重力計算だけでは説明できない「非重力加速」が観測された点です。通常、彗星が加速する場合は内部の氷が蒸発してガスや塵を噴き出す「コマ」や「尾」が観測されますが、オウムアムアの周囲には塵の放出が一切確認されませんでした。

この特異な挙動に対し、ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのアヴィ・ローブ(Avi Loeb)教授らは、「太陽光の放射圧を受けて進む異星文明のソーラーセイル(光帆)ではないか」とする恒星間天体 人工物説を学術論文として発表。世界中のメディアでセンセーショナルに報じられました。ローブ教授は著書やインタビューにおいて「自然界に前例のない形状と加速特性を持つ以上、地球外知的生命体の技術的痕跡(テクノシグネチャー)という仮説を排除すべきではない」と強く主張し、天文学界を二分する論争へと発展したのです。

しかし、その後の精密な検証によりオウムアムア 正体 真相の解明は大きく前進しました。2023年に科学誌『Nature』に掲載されたバーグナー氏らの研究によると、「極低温の星間空間で宇宙線に晒された氷の中で生成された微量の水素分子が、太陽接近時の熱で閉じ込めから解放され、目に見える塵を伴わずに噴出した」というメカニズムが実証されました。現在では、恒星間小惑星や特異な組成を持つ天然の天体破片であるという見解が主流派のアカデミアで定着しています。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest