バズる語源はなぜ蜂の羽音?英語Buzzの由来と広まった全真相

バズる語源はなぜ蜂の羽音?英語Buzzの由来と広まった全真相についての疑問解決ガイドをご紹介します。

英語のbuzzが、日本語の動詞「バズる」へと変貌を遂げた歴史を紐解くと、ビジネス用語の輸入とSNSの爆発的普及という2つの画期が存在します。

最初の接点は、2000年代初頭のマーケティング業界でした。当時、アメリカのマーケターであるマーク・ヒューズが著書『Buzzmarketing』を刊行し、エマニュエル・ローゼンが『The Anatomy of Buzz(邦題:口コミマーケティング)』を著したことで、テレビCMなどのマス広告に頼らず「人々の自発的な口コミ(Word of Mouth)を意図的に巻き起こす手法」が「バズマーケティング」として脚光を浴びたのです。これと並行して、IT業界では中身が曖昧なまま流行する専門用語を揶揄する「バズワード」という言葉も定着していきました。

この段階では、広告・IT業界関係者が「この企画でバズを起こす」「バズらせる」と業界用語として使っていたに過ぎませんでした。転換点となったのは、2010年〜2012年にかけての日本国内におけるTwitter(現X)の爆発的普及です。

リツイート(拡散)機能によって、一般個人の何気ない投稿が一晩で数千・数万人に届く現象が日常化。「ググる」「ディスる」「事故る」など、外来語や名詞に語尾の「る」を付与して五段活用動詞化する日本語特有の造語システムが作動し、ネットユーザーの間で「バズる」という言い回しが自然発生的に広がりました。

言葉の浸透度は、公式な言語記録にも裏付けられています。三省堂がその年を代表する言葉を選出する「今年の新語2018」において、「ばず(バズ)る」が見事大賞を受賞。選考委員は「一過性の流行語を超えて、日常的な動詞として完全に国語辞典に採録すべきレベルに達した」と評価しました。マーケティングの専門用語として日本に上陸してから約15年の歳月を経て、名実ともに国民的共通語となった瞬間でした。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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