六本木「アルファイン」噂の真相|伝説の会員制クラブの歴史と現在
六本木「アルファイン」噂の真相|伝説の会員制クラブの歴史と現在にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。
長きにわたりアンダーグラウンドの頂点に君臨していたアルファインですが、2021年3月に惜しまれつつその歴史に幕を下ろしました。突如訪れた閉館の報は、当時のサブカルチャー関係者や長年の利用客に大きな喪失感を与えました。営業終了に至った背景には、単一の理由ではなく、時代の変化に伴う「3つの決定的な要因」が存在していました。
第1の理由は、建物の老朽化と耐震基準の問題です。昭和後期に竣工した施設は40年近い歳月を経て設備の陳腐化や配管の劣化が深刻化していました。ビル全体の改修には莫大な費用を要し、継続的な維持管理が極めて困難な水準に達していたとされます。
第2の理由は、六本木・麻布エリアの大規模再開発計画です。周辺一帯の土地利用見直しや地権者の世代交代が進むなかで、土地の売却・権利関係の整理が現実的な選択肢として浮上しました。巨額の維持コストを抱えて営業を続けるよりも、再開発の波に合わせた撤退が合理的な判断となったのです。
第3の理由は、2020年からのコロナ禍による致命的な打撃です。密室空間での対面型サービスを前提とする同店のビジネスモデルは、緊急事態宣言や夜間外出自粛、インバウンド顧客の完全消滅によって大打撃を受けました。長年経営を牽引してきたオーナー陣の高年齢化や後継者問題も重なり、創業から約40年という節目での「名誉ある撤退」が決断されたというのが、取材によって判明した閉店の真相です。