東京佐川急便事件の真相とは?金丸信5億円と55年体制崩壊の全貌
東京佐川急便事件の真相とは?金丸信5億円と55年体制崩壊の全貌の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。
金丸信への5億円提供の動機を掘り下げる過程で、さらに深い暗部が白日の下に晒されました。それが1987年の自民党総裁選を巡る「皇民党事件」です。当時、中曽根康弘首相の後継を狙っていた竹下登幹事長に対し、右翼団体「日本皇民党」が街宣車数十台を連ねて「日本一金儲けの上手な竹下さんを総裁にしよう」と連呼する、いわゆる皇民党事件のほめ殺し攻撃を仕掛けていました。表向きは賞賛しながら実質的に政治的信用を失墜させるこの執拗な攻撃に、竹下陣営は立ち往生していました。
この窮地を脱するため、竹下の盟友であった金丸信が渡辺元社長に仲介を依頼。渡辺元社長が頼った相手こそ、指定暴力団・稲川会の石井進総裁でした。暴力団の頂点に立つトップが右翼団体側に圧力をかけ、街宣活動を即座に中止させたのです。この裏取引の成功により竹下政権が誕生し、金丸氏は渡辺元社長と石井総裁に対して底知れぬ「借り」を作ることになりました。
東京佐川急便事件の黒幕と真相とは、単なる選挙資金の調達劇ではありません。国家の最高権力者を選定する総裁選の舞台裏で、政界の頂点に立つ政治家が暴力団トップの威力を借りて政敵の妨害を排除し、その見返りとして企業からの巨額資金や利権がアンダーグラウンドに流れるという、民主主義を根本から否定する裏同盟の成立だったのです。公の法廷で明かされたこの構図は、暴力団排除の機運を高める決定的な契機となりました。