大塚駅は何区?豊島区と文京区の境界の謎と街の真実【2026最新】
大塚駅は何区?豊島区と文京区の境界の謎と街の真実【2026最新】に関する主要な事実を分かりやすくまとめました。詳細な解説をチェックしましょう。
混乱に拍車をかけているのが、公的機関のネーミングです。治安を預かる「大塚警察署」の所在地は、豊島区ではなく東京都文京区音羽二丁目にあります。大塚駅前で何かトラブルがあった際に駆け込むべき警察署は、大塚警察署ではなく、実は「巣鴨警察署」なのです。
このねじれ現象を紐解く鍵は、明治時代の鉄道開通史にありました。もともと「大塚」という地名は、江戸時代から続く小石川区(現在の文京区)の由緒ある地域を指していました。1903年(明治36年)、日本鉄道が現在の山手線区間を開通させる際、当初は文京区側の本来の大塚地区に駅を設ける計画が存在していました。
ところが、当時の文京区側は東京高等師範学校(現・筑波大学)をはじめとする閑静な教育地区であり、さらに起伏の激しい谷地形が鉄道の敷設を阻みました。結果として計画は変更され、北側の豊島郡巣鴨村(現在の豊島区南大塚)の平坦な農地に線路を通すことになったのです。
その際、豊島区側の住民や鉄道関係者が「将来の発展を見込み、格式高い大塚の名を駅名に冠したい」と熱望したことで、「巣鴨の地に大塚駅が誕生する」という地理的ねじれが固定化されました。本来の大塚地区には後に大塚警察署などの公的機関が残り、豊島区側には「大塚駅」という交通の要衝が定着した結果、令和の現在に至るまで人々の頭を悩ませる要因となっています。