縮毛矯正後のアイロンはいつから?取れる噂の真相と傷まない推奨温度
縮毛矯正後のアイロンはいつから?取れる噂の真相と傷まない推奨温度に関する基本知識をわかりやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。
結論から言えば、縮毛矯正の当日にヘアアイロンを使用することは厳禁です。サロンを出た直後の髪は、目視では完璧なストレートに仕上がっているように見えても、内部構造は極めて不安定な状態にあります。ここでアイロンやコテを使用してしまうと、取り返しのつかないダメージや形状崩れを引き起こすリスクがあります。
では、巷で囁かれる「アイロンを使うと縮毛矯正が取れる」という噂は本当なのでしょうか。毛髪科学の観点からこの現象を解明すると、ストレートが「薬剤的に取れて元のくせに戻る」わけではないという決定的な事実が浮かび上がってきます。
縮毛矯正は、1剤(アルカリ剤・還元剤)によって毛髪の骨格であるシスチン結合(S-S結合)を切断し、アイロンの熱でまっすぐに整えた後、2剤(酸化剤:過酸化水素や臭素酸ナトリウム)で再結合させて固定するケミカル施術です。しかし、2剤処理を終えた時点でも毛髪内のすべての結合が100%固定されているわけではありません。施術後おおむね24時間から48時間は、空気中の酸素と触れ合うことで緩やかに再酸化が進む「空気酸化」のプロセスが続いていると現場の技術者たちは指摘します。
この不安定な期間に高温のアイロンを無理に通すと、未定着の結合が歪んだ形で固定されたり、薬剤で軟化した毛髪に過度な熱が加わることで「不可逆なタンパク変性」が起きたりします。熱によって毛髪内部のタンパク質が卵が固まるように熱硬化を起こし、毛先がチリチリとした「ビビリ毛」に変質してしまうのです。ユーザーはこのチリつきやゴワつきを「縮毛矯正が取れてくせがぶり返した」と錯覚してしまいます。つまり、「取れる」のではなく「熱ダメージによって破壊された」というのがネットの噂の真実です。