ホロライブ誹謗中傷の真相|カバー社の法的措置と1投稿150万円示談の全貌

ホロライブ誹謗中傷の真相|カバー社の法的措置と1投稿150万円示談の全貌の要点を丁寧に掘り下げてご紹介します。

ネット上の掲示板やSNSでは、未だに「VTuberは架空のキャラクター(アバター)であり、生身の人間ではないのだから、名誉毀損罪や侮辱罪は成立しない」という誤った言説を信じ込んでいるユーザーが散見されます。しかし、これは近年の法曹界の実務判断を完全に無視した危険極まりない誤解です。

裁判所はすでに複数の判決において、「VTuberのキャラクターへの攻撃であっても、その背後で演じ、人格を投影して活動している実在の人物に対する社会的評価を低下させるものであれば、実名への攻撃と何ら変わりなく不法行為が成立する」との明確な判断基準を打ち出しています。キャラクターの名称を用いた誹謗中傷であっても、活動実態がある以上、演者本人の「人格権」および「名誉感情」の侵害と認定されるのです。

さらに、法的な盲点となりやすいのが以下の3つの事実です:

  1. リポスト(旧RT)や引用でも賠償命令:自ら悪口を執筆していなくとも、他者の名誉毀損投稿を賛同する形で拡散(リポスト)しただけで、数十万円の損害賠償責任を認められた最高裁判例が存在します。
  2. 鍵アカウント・捨てアカウントの無意味さ:非公開アカウント(鍵垢)であっても、フォロワー数や拡散性によっては侮辱罪が成立します。また、「捨て垢だから身元はバレない」というのは完全な幻想であり、プラットフォームには接続ログ(IPアドレスやタイムスタンプ)が確実に記録されています。
  3. 開示請求費用の請求:裁判で権利侵害が確定した場合、中傷への慰謝料だけでなく、発信者を特定するためにかかった弁護士費用や調査費用の一部も加害者側に請求されるケースが標準化しています。
中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest