子供の泣き声で警察や児相に通報されたら?訪問理由と正しい対処法
子供の泣き声で警察や児相に通報されたら?訪問理由と正しい対処法の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でまとめました。
突然通報された親が次に直面するのが、「一体誰が警察を呼んだのか」という疑心暗鬼です。大手ネット掲示板やSNS、知恵袋の投稿を検証すると、「隣の住人に違いない」「絶対に特定して抗議したい」といった怒りの声が溢れています。
しかし、通報者の特定と匿名性は、法律によって鉄壁の保護下に置かれています。児童虐待防止法第13条等により、通報を受けた機関の職員には厳格な守秘義務が課されており、警察官や児相職員に通報者の素性を尋ねても「お答えできません」と突っぱねられます。たとえ近隣トラブルの訴訟を起こしたとしても、裁判所が開示を認めることは原則ありません。
自著の手記や育児エッセイで通報体験を告白したある母親は、当時の心理状態を次のように述懐しています。
「警察が帰った後、隣の部屋の明かりを見るだけで動悸が止まらなくなりました。『あそこが私を通報したに違いない』と思い込み、廊下ですれ違う住人全員が敵に見えた。あの猜疑心こそが、育児ノイローゼを決定的に悪化させました」
特定しようとして隣家のドアを叩いたり、壁越しに文句を言ったりする行為は、名誉毀損や嫌がらせ行為として逆に民事訴訟や刑事告訴の対象になり得ます。通報者は「嫌がらせ」で通報したのではなく、「本当に子供が虐待で命を落としていたらどうしよう」という不安から通報した可能性も高いのです。犯人探しにエネルギーを費やすのは、精神衛生上きわめて危険な選択肢となります。