2016年ガソリン100円台の真相!原油暴落の理由と現在差を徹底解剖

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当時の熱気を振り返ると、インターネット掲示板やSNSでは連日のように「地元のスタンドで98円の看板を発見した」「満タンにしても4,000円でお釣りが来た」といった歓喜の声が飛び交っていました。週末のセルフスタンドには給油待ちの長蛇の列ができ、休日にドライブや遠出を楽しむハードルは極めて低い状態でした。

しかし、消費者側の熱狂とは裏腹に、給油所の現場はまさに阿鼻叫喚の様相を呈していました。当時の業界関係者やスタンド経営者の手記・証言からは、苛烈を極めた消耗戦の実態が伝わってきます。

「仕入れ値が下がったからといって利益が増えるわけではありませんでした。近隣の競合店が1円下げれば、こちらも追従せざるを得ない。当時は1リットル売っても粗利が1円〜2円、ひどい時は赤字という極限状態でした。燃料油だけでは完全に赤字で、洗車や車検、タイヤ販売を必死で獲得しなければ店舗を維持できない地獄の薄利多売でした」(当時の地方系列給油所店長・談)

この2016年の熾烈な価格競争は、地方の中小ガソリンスタンドを多数廃業に追い込み、日本全国で給油所過疎地が拡大する構造的な引き金にもなりました。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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