森英恵の家系図と華麗なる一族|孫の森泉・星らセレブの現在と遺産
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森英恵さんの足跡を語る上で避けて通れないのが、ブランド「ハナエモリ」の経営危機と劇的な再編ドラマです。1970年代から1990年代にかけて、青山・表参道のシンボルであった「ハナエ・モリビル(丹下健三設計)」を拠点に、年商数百億円規模のファッション帝国を築き上げた同社ですが、バブル崩壊後の消費低迷とアパレル不況の波に直面します。
2002年5月、グループの中核であった株式会社ハナエモリは東京地裁へ民事再生法の適用を申請(負債総額は約101億円)しました。この際、創業者ファミリーによる経営継続ではなく、総合商社の三井物産がスポンサーとして名乗りを上げ、商標権およびアパレル事業の承継を決定。これによって、ファッションビジネスとしての「ハナエモリ」は、一族の手を離れてプロパー経営陣および大手資本のもとでブランド再生が図られることとなりました。
当時、世間では「森英恵一族の没落か」とセンセーショナルに騒ぎ立てる週刊誌報道もありました。しかし実態はまったく異なります。英恵さんは民事再生後もオートクチュール部門に特化して制作活動を継続し、2004年7月のパリ・オートクチュール・コレクションで引退するまで、世界中のセレブリティから熱狂的な賛辞を浴び続けました。
気になる資産と相続のゆくえですが、表参道の自社ビル売却や債務整理を通じて負債はきれいに清算。英恵さんが保有していた膨大なデザインアーカイブ、美術品、知的財産権の多くは、公益財団法人「森英恵ファッション文化財団」などに計画的に移管・保全されています。さらに都内超一等地に構えていた自宅資産や個人資産についても、生前から弁護士や税理士の厳格な管理下でスムーズに分割・承継されたことが報道各社の取材で明らかになっています。一族が遺産を巡って法廷で骨肉の争いを繰り広げるといった醜聞が一切存在しない点も、森家の際立ったインテリジェンスを物語っています。