なにわの海の時空館はなぜ閉館?浪華丸の行方と跡地利用の現在
なにわの海の時空館はなぜ閉館?浪華丸の行方と跡地利用の現在とはどのようなものなのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。
なにわの海の時空館は、大阪市制100周年記念事業の一環として計画され、2000年7月に開館しました。総工費は約176億円。基本設計を手掛けたのは、パリのシャルル・ド・ゴール空港や中国の国家大劇院などを手掛けた世界屈指の名建築家、ポール・アンドリュー氏です。
施設は陸上のエントランス棟と、海上に浮かぶ直径70メートル・高さ35メートルの半球形ガラステクノロジードーム(展示棟)で構成され、両者は海底トンネルで結ばれるという極めて斬新かつ前衛的な構造でした。4,208枚もの菱形ガラスで覆われたドームは、イギリスの構造技術者協会から優秀構造賞を受賞するなど、建築デザインの観点からは世界的な評価を獲得しました。
しかし、建築美への過剰な投資とは裏腹に、集客施設としての採算性は開館当初から危ぶまれていました。大阪市港湾局主導のハコモノ行政が色濃く出た結果、開館時の熱狂は長続きしませんでした。