24Vバッテリーつなぎ方完全解説|12V2台の直列配線とショート防止策
24Vバッテリーつなぎ方完全解説|12V2台の直列配線とショート防止策を徹底追究! 読者が気になる 情報と解説を分かりやすく展開します。
自動車電装の整備において、耳にタコができるほど繰り返される「マイナスから外して、プラスから付ける」という鉄則。このルールが存在する物理的根拠を正しく把握していない作業者ほど、24V回路で工具を溶かす大事故を起こしがちです。
一般的なトラックや商用車、キャンピングカーでは、車体の鋼鉄製フレーム全体がマイナス極の導電路(ボディアース)として機能しています。仮に、車体アース線(マイナス)がつながったままの状態でプラス端子のナットをメガネレンチやラチェットで緩めようとした場面を想像してください。工具の柄がほんの数ミリ滑り、周囲のボルト、ステー、ボディフレームの露出金属部にカチンと触れた瞬間、「バッテリー(+)→ 工具 → 車体フレーム → バッテリー(-)」という電気抵抗ゼロの完全な閉回路(デッドショート)が成立します。
24Vの鉛バッテリーが短絡した際に流れる瞬時電流は1,000Aを超え、接触部にはアーク溶接と同じ数千度の超高温プラズマが発生します。工具は一瞬でフレームに溶着して手では外せなくなり、ケーブルの被覆は白煙を上げて瞬時に溶解、内部の希硫酸が沸騰してバッテリー外装ケースが爆発四散する現場事故が後を絶ちません。
反対に、車体フレームと直結している第1バッテリーのマイナス端子を真っ先に切り離しておけば、車体全体がアースとしての機能を喪失します。その状態であれば、プラス端子を外す際に工具がどこに触れようとも回路が形成されないため、火花一つ飛ばず安全にボルトを緩めることが可能となる理屈です。
したがって、24Vバッテリーの安全な脱着順序は次の順序に限定されます。
【取り外し(交換・遮断時)の厳守順序】
1. 第1バッテリーの「車体アース(マイナス端子)」を切り離す(フレームの電気的無力化)
2. 第2バッテリーの「車両メイン(プラス端子)」を切り離す
3. 2台を橋渡ししている「中継線(渡り線)」の両端を外す
【取り付け(復帰時)の厳守順序】
1. 2台のバッテリー間に「中継線(渡り線)」を正しく取り付け、規定トルクで締結する
2. 第2バッテリーの「車両メイン(プラス端子)」を接続し、保護キャップを被せる
3. 最後に第1バッテリーの「車体アース(マイナス端子)」を接続する(パチンと小さな火花が出ても焦らず一気に嵌合させる)