心筋梗塞の肩の痛みはどんな痛み?放置厳禁の放散痛と見分け方の真相

心筋梗塞の肩の痛みはどんな痛み?放置厳禁の放散痛と見分け方の真相に関する知りたいポイントをわかりやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

心筋梗塞をめぐる言説の中で、最も危険な誤解が「心筋梗塞=必ず強烈な胸の痛み(前胸部痛)を伴う」という固定観念です。医学的には、胸の痛みを伴わない「無痛性心筋梗塞(または非定型心筋梗塞)」が全体の約20〜30%に存在することが確認されています。

この非典型例が特に好発するのが、「糖尿病の罹患歴が長い患者」「高齢者」「女性」の3つのグループです。糖尿病患者の場合、長年の高血糖によって末梢の自律神経が障害(糖尿病性神経障害)されているため、心筋が壊死していても強烈な痛み信号が脳に伝わりません。その結果、胸の痛みを一切自覚せず、「なんとなく左肩が重だるい」「突然の激しい倦怠感」「胃もたれ・吐き気」といった消化器症状や放散痛の違和感だけで病態が進行し、発見が致命的に遅れるリスクが跳ね上がります。

また、ネット上で散見される「左肩ではなく右肩が痛むなら心臓病ではない」という言説も明らかな誤りです。統計的には左肩への放散痛が圧倒的多数(約7割以上)を占めるものの、病変部位(特に右冠動脈の閉塞など)や神経網の個体差によっては、右肩、両肩、あるいは首の後ろ側全体に強い圧迫感が現れるケースが確実に報告されています。「右側だから安心」という自己判断は、命を落としかねない重大な誤認です。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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