等比数列の和の公式を完全攻略!R-1と1-Rの使い分けと導出法
等比数列の和の公式を完全攻略!R-1と1-Rの使い分けと導出法を徹底追究! 知っておきたい 情報と解説を分かりやすく展開します。
等比数列の和は、単体で出題されるだけでなく、$\sum$(シグマ)計算や発展問題で頻出します。数学B数列公式一覧の中でも、等差数列の公式や $\sum k, \sum k^2$ と並んで最頻出のパーツです。
1. シグマ計算における等比数列の処理
シグマ計算等比数列の基本は、「シグマ記号の横に公比の指数($r^k$ や $r^{k-1}$)があれば等比数列の和の公式を使う」という判断です。
例:$\sum_{k=1}^{n} 2 \cdot 3^{k-1}$
これは初項 $a = 2 \cdot 3^{1-1} = 2$、公比 $r = 3$、項数 $n$ の等比数列の和であるため、 $$\sum_{k=1}^{n} 2 \cdot 3^{k-1} = \frac{2(3^n - 1)}{3 - 1} = 3^n - 1$$ と瞬時に変形できます。
2. 等差数列と等比数列の積の和(差分法の応用)
入試標準〜応用レベルで必ず出題されるのが、等差数列と等比数列の積の和(例:$S = 1\cdot 1 + 2\cdot 2 + 3\cdot 2^2 + \dots + n\cdot 2^{n-1}$)です。この解法は、等比数列の公式を証明したときと全く同じ「$S - rS$」を実行することで、残った部分が純粋な等比数列の和に帰着します。
3. 数学III「無限等比級数の和の公式」への接続
理系に進む学習者が学ぶ無限等比級数の和の公式($S = \frac{a}{1-r}$、ただし $|r|<1$)も、第 $n$ 項までの有限和 $S_n = \frac{a(1-r^n)}{1-r}$ において $n \to \infty$ の極限をとった結果にすぎません。有限の和を正しく理解していることが、極限の理解の前提条件となります。