中央郵政研修センターの現在は?歴史と跡地活用の真相に迫る
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この施設が持つ重厚な存在感を理解するには、その成り立ちに目を向ける必要があります。発祥を遡ると、戦前・戦後の通信事業を支える技術者・管理者を育成するために設立された教育機関がルーツとなっています。昭和40年代に現在地である東京都国立市泉に移転し、「中央郵政研修所」として本格稼働を始めました。
特筆すべきは、同敷地内に設置されていた「郵政大学校」の存在です。ここは単なる実務訓練の場にとどまらず、将来の郵便局長や郵政省(現・総務省および日本郵政)の幹部候補、いわゆる「郵政キャリア・準キャリア」が高度な行政学やマネジメント、法規を学ぶための最高峰の教育機関でした。大学院レベルの専門教育が施され、ここで机を並べた同期の絆が、その後の全国の郵便ネットワークを動かす太いパイプとなったと言われています。
2007年の郵政民営化という歴史的転換点を経て組織形態は再編され、国家公務員の研修機関から民間企業の教育研修施設へと看板を変えました。しかし、近代郵便の父・前島密の精神を受け継ぎ、全国津々浦々のインフラを支える誇りと規律を叩き込む場としてのDNAは、今なお施設内の随所に色濃く残されています。