将棋の駒の読み方完全ガイド!難解な裏面のくずし字から正式名称まで徹底解説
将棋の駒の読み方完全ガイド!難解な裏面のくずし字から正式名称まで徹底解説を詳しくリサーチ! 読者が気になる 情報と解説を凝縮して配信します。
一組の将棋駒を開封すると、主役である親玉の駒に「王将」と「玉将」が1枚ずつ入っています。「どちらを使っても同じではないのか」と思われがちですが、ここには将棋の歴史と厳しい礼法が刻まれています。
本来の名称は「玉将」であり「王将」は後発
一般的には「王様を取るゲーム」という印象が強いため、「王将」こそが正式名称であると誤解されがちです。しかし、平安時代の遺跡から発掘された最古の将棋駒(天童市や興福寺旧境内出土の駒)に刻まれていたのは「玉将」でした。
将棋の駒は「金・銀・桂(肉桂・香木)・香(香木)」といった当時の貴重な宝物を模して作られており、「玉(ぎょく・宝石)」もその最高峰として配置されたものです。豊臣秀吉の時代、あるいは江戸初期に「王(君主)」の概念が持ち込まれ、「王将」と「玉将」のペアが定着したと伝えられています。
対局時の明確なマナー:どちらが「王」を持つのか?
公式戦や道場での対局において、どちらのプレイヤーが「王将」を手に取るかには厳格なルールが存在します。
- 上位者(段位が上、タイトル保持者、年長者):「王将」を持つ。
- 下位者(段位が下、挑戦者、年少者):「玉将」を持つ。
- 実力が全く同等の場合:振り駒によって「先手」となった側が「王将」を持つのが通例。
プロ棋士の公式戦中継でも、竜王や名人のタイトルホルダーが座る上座側に「王将」が置かれ、挑戦者側に「玉将」が配管されます。この序列の美学を把握しておくと、対局開始時の駒を並べる所作(大橋流や伊藤流の並べ方)を見る視点が格段に深まります。