比例代表の名簿順位はどう決まる?衆参の違いと当落選考の舞台裏

比例代表の名簿順位はどう決まる?衆参の違いと当落選考の舞台裏について分かりやすく解説いたします。最新の情報をご覧ください。

衆議院選挙において、最も多くのドラマと議論を生み出すのが比例代表の重複立候補の仕組みです。小選挙区で立候補した候補者が、同時に自党の比例代表名簿にも登載されるこの制度では、名簿上の順位付けに特殊なルールが適用されます。

政党は、小選挙区に立つ複数人の候補者を「比例名簿の同順位(多くの場合は第1位や第2位など)」に並列で記載できます。このとき、誰から順番に当選席へ滑り込むかを判定する指標が衆議院比例代表の惜敗率計算方法です。

惜敗率は以下の計算式によって厳密に算出されます。

惜敗率(%)= 候補者本人の小選挙区得票数 ÷ その選挙区で1位になった当選者の得票数 × 100

小選挙区で敗れた候補者は、この惜敗率が高い順に名簿内で並び替えられ、政党に割り当てられた議席数に達するまで「復活当選」を果たします。例えば、当選者の得票が10万票、敗れた候補者が9万5000票であれば惜敗率は95.0%となり、同順位グループの中で極めて有利な位置につくことができます。

ただし、どんなに惜しい勝負であっても無条件で比例復活できるわけではありません。法律上、復活当選の条件とボーダーラインとして「有効投票総数の10分の1(供託金没収点)」以上の得票を得ていることが絶対要件となります。得票率が10%に満たない場合、どんなに名簿順位が上位であっても比例復活の権利を剥奪される厳しい足切りが存在します。

さらに、政党がブロック内で何議席を獲得できるかは、ベルギーの法学者ヴィクトル・ドントが考案したドント方式による議席配分の計算に基づきます。政党の得票数を「1、2、3、4…」の整数で順に割り、出た商の大きい順にブロック定数(全国11ブロック、合計176議席)に達するまで議席を配分していきます。惜敗率で上位に位置していても、自党の比例票そのものが伸び悩んで議席枠が回ってこなければ、復活の道は完全に閉ざされます。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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