飲んではいけないジェネリック15種の真相!医師の本音と安全基準の全貌

飲んではいけないジェネリック15種の真相!医師の本音と安全基準の全貌の概要と注目ポイントを徹底的にカバーしました。

週刊誌のセンセーショナルな見出しから広がり、SNSや検索エンジンで今なお執拗に調べられている「飲んではいけないジェネリック医薬品15種リスト」。大手週刊誌が火を付けたこのキャンペーン報道は、医師への匿名アンケートや一部の極端な症例をフックにし、読者の恐怖心を煽る形で爆発的な拡散を遂げた。しかし、報道の熱狂が落ち着いた現在、そのリストに挙げられた薬剤の顔ぶれを医学的見地から冷静に精査すると、明確な共通点と背景が浮かび上がってくる。

メディアが名指しした「15種」の主たる構成要素は、医学界で狭小治療域医薬品(NTIs: Narrow Therapeutic Index drugs)と定義されている薬剤群、およびわずかな生体内吸収のズレが臨床症状の乱高下を招きやすい向精神薬・中枢神経系用薬である。具体的には、以下のような成分・薬品がリストの常連となっている。

心臓病の治療に用いられるジゴキシン(ジゴシン)、抗凝固薬のワルファリン(ワーファリン)、抗不整脈薬のアミオダロン(アンカロン)、抗てんかん薬のカルバマゼピン(テグレトール)やフェニトイン(アレビアチン)、バルプロ酸ナトリウム(デパケン)、免疫抑制剤のタクロリムス(プログラフ)やシクロスポリン(サンディミュン、ネオーラル)、気分安定薬の炭酸リチウム(リーマス)、気管支拡張薬のテオフィリン(テオドール)、さらには抗うつ薬(パキシル等)や甲状腺ホルモン薬(チラージン)、吸入ステロイド薬や外用貼付剤(湿布・軟膏)などである。

これらに対して週刊誌が「飲んではいけない」と過激なラベリングを施した根拠は、「ジェネリックそのものが毒劇物である」という暴論ではない。本来は「有効血中濃度の範囲が狭く、血中濃度がわずかに下回れば病状が悪化し、わずかに上回れば中毒症状や重篤な副作用を引き起こすため、先発薬から後発薬へ安易に切り替えるべきではない、あるいは後発薬メーカー間で頻繁に変更すべきではない」という専門医の慎重論を、メディアがPV(ページビュー)や雑誌販売部数稼ぎのために「毒薬リスト」のように歪曲してパッケージ化したのが事の真相である。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest