三波春夫と大阪万博の真相|なぜ「世界の国からこんにちは」は伝説に?
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当時、競作に参加したのは日本歌謡界を代表するトップスターたちでした。東芝音工からは国民的スターの坂本九、ビクターからは圧倒的人気を誇る女優・歌手の吉永小百合、さらには山本リンダ、弘田三枝子、西郷輝彦、叶修二、ボニー・ジャックスなど、総勢8社・多種多様なジャンルの歌手が競い合いました。
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その大激戦の中で、テイチクから発売された三波春夫版の「世界の国からこんにちは」は、全社合計売上約300万枚のうち約140万枚を占めるという驚異的な売上シェアを獲得。事実上の「万博公式の声」として日本国民の脳裏に焼き付くことになりました。
三波春夫が選ばれた最大の要因は、「祝祭空間を一瞬で掌握する圧倒的な声量と、全世代を包み込む華やかな肯定感」でした。当時の関係者の証言によると、三波はレコーディングに際して「日本中のお父さん、お母さん、子どもたちが手拍子を打って笑えるように」と、自ら歌い回しやフレーズの抑揚を徹底的に研究したといいます。白の紋付羽織袴で両手を大きく広げ、「こんにちはー!」と叫ぶ姿は、復興から高度成長へと駆け上がる日本人の誇りと完全に合致したのです。