船戸結愛ちゃん事件の全貌と現在|法改正を動かした悲劇の教訓
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刑事裁判では、両親の責任が厳しく追及されました。争点となったのは、父親の主導性と残虐性、そして母親が父親のDVによる支配下にあったことをどこまで量刑に考慮すべきかという点でした。
2019年10月、東京地裁は父親の船戸雄大被告に対し、懲役13年の実刑判決(求刑:懲役18年)を言い渡しました。判決理由において裁判長は、「しつけの名を借りた暴行を継続し、自らの保身のために受診を拒否した犯行態様は非情で悪質極まりない」「強固な支配関係のもとで幼い被害者を追い詰めた責任は極めて重い」と厳しく糾弾。雄大被告は一度東京高裁へ控訴したものの、後に自ら控訴を取り下げ、懲役13年の実刑が確定しました。
一方、母親の船戸優里被告に対する裁判では、DVによる心理的影響の評価が焦点となりました。一審の東京地裁は2019年9月、「夫の激しい叱責を恐れ、心理的抵抗が困難だった」とDV被害の側面を認めつつも、「我が子の生命を守るべき最終責任を放棄し、夫の虐待を容認・追従した責任は看過できない」として懲役8年の実刑判決を下しました。弁護側は量刑不当を訴えて控訴、上告しましたが、2020年9月に最高裁判所が上告を棄却し、懲役8年の判決が確定しています。
2026年現在の両親の服役状況について、雄大受刑者は刑務所で現在も服役を続けており、刑期の満了は2030年代初頭となる見通しです。一方、懲役8年が確定した優里受刑者は、未決勾留日数の算入や服役年数を踏まえると、すでに刑期の終盤を迎えており、仮釈放の対象時期あるいは満期出所に極めて近い段階にあります。優里受刑者は著書の印税を全額、虐待防止活動を行う公益団体へ寄付し続けていると報じられていますが、失われた娘の命に対する悔恨の日々に終わりはありません。