突如浮上したネガの世界の禁断裏設定とパラレル構造の真相を追う
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主人公・門矢士を演じた井上正大の圧倒的な佇まいも、作品の陰影を決定づけた重要因子だ。どこにも属さず、世界の破壊者として立ち現れる士のニヒリズム。彼が自分自身の鏡像とも言える邪悪な影と対峙する場面で見せた冷ややかな眼差しは、演技の域を超えた説得力を放っていた。
東映株式会社とバンダイナムコグループが築き上げてきた巨大なキャラクタービジネスの歴史の中で、本作が示した「自己破壊的なクリエイティブ」は極めてリスキーな賭けだった。しかし、商業主義と先鋭的な作家性が奇跡的なバランスで拮抗した結果、単なる玩具販促の枠組みを逸脱した唯一無二の芸術性が生まれたのである。