あのおじさん深海魚はなぜあんな顔に?本来の姿と衝撃の真相を徹底解説
あのおじさん深海魚はなぜあんな顔に?本来の姿と衝撃の真相を徹底解説の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。
巨大な丸い鼻、垂れ下がった口角、つぶらな瞳、そして生々しいピンク色の皮膚――。まるで疲れ果てた中年男性の顔をそのまま貼り付けたかのような姿でネット上を驚愕させた生物の正体は、カサゴ目ウラナイカジカ科に属する「ニュウドウカジカ(学名:Psychrolutes phrictus)」、あるいは同属近縁種の深海魚です。英語圏では「ブロブフィッシュ(Blobfish)」と呼ばれ、ゼリー状の塊を意味する俗称で親しまれています。
この魚が一躍世界的な知名度を獲得したきっかけは、2013年にイギリスの非営利団体「醜い動物保存協会(Ugly Animal Preservation Society)」が主催したオンライン投票で「世界一醜い生物」の第1位に選出されたことでした。パンダやトラのような愛らしい絶滅危惧種ばかりが保護の注目を集める現状に一石を投じるキャンペーンでしたが、その強烈なビジュアルはメディアを通じて瞬く間に世界中へ拡散。日本国内でも「深海に中年男性が沈んでいる」「完全に上司の顔」とSNSで爆発的なバズを記録しました。
ニュウドウカジカの生息地は、主に北太平洋の日本近海からベーリング海、アメリカ・カリフォルニア州沖、あるいはオーストラリア南方の深海に及びます。生息水深はおよそ水深600メートルから2800メートルに達し、太陽光が一切届かない漆黒かつ極低温の深海堆積層でひっそりと暮らしています。