馬の毛並みで体調が丸わかり?銭形斑の真相とプロが教える手入れ術
馬の毛並みで体調が丸わかり?銭形斑の真相とプロが教える手入れ術についての疑問解決ガイドをお届けします。
競馬ファンがパドックで馬体の仕上がりをジャッジする際、最も視覚的な手がかりとなるのが毛ヅヤです。光の当たり方によってギラリと輝く馬体は、代謝が活発で皮膚が極限まで薄くなり、無駄な皮下脂肪が削ぎ落とされている証拠と言えます。
パドックで特に熱い視線を集めるのが、胴体やトモ(後駆)の表面に丸い輪のような模様が浮き出る「銭形斑(ぜにがたはん/別名:ダップル)」です。古くから「銭形斑が出ている馬は調子が良い」と言われますが、これは迷信ではありません。皮膚の毛細血管への血流が極めて良好で、毛穴周囲の立毛筋が引き締まり、十分な栄養と適度な皮脂分泌が揃った時に初めて光の屈折によって浮かび上がる現象です。
ただし、銭形斑の評価には注意点も存在します。芦毛や青鹿毛、栃栗毛など特定の毛色では遺伝的に模様が出現しやすい一方、明るい栗毛などでは絶好調であっても視認しにくい場合があります。パドックでは銭形斑の有無だけに惑わされず、皮膚全体の張り、歩様のリズム、目の輝きと合わせて総合的に評価することが的確な見極めにつながります。