あの名作がもう10年前?2016年覇権アニメの真実と再評価の現在地

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アニメファンや一部のネット論調において、「円盤(Blu-ray/DVD)が売れなくなったから近年のアニメは衰退した」「2016年頃がパッケージ最後の輝きだった」という言説が散見されます。しかし、これは業界構造のリアルを見誤った典型的な誤解です。

日本動画協会の『アニメ産業レポート』等の公式資料を精査すると、まさに2015〜2016年こそが、パッケージ販売中心のビジネスモデルから、国内外の「配信プラットフォーム(VOD)」および「海外ライセンス収入」を主軸とする構造へ本格移行した歴史的転換点でした。

『2015年アニメ名作』として名高い『響け!ユーフォニアム』や『ワンパンマン』、そして2016年の諸作品は、国内の熱心なファンがBlu-rayを購入するカルチャーを維持しつつも、同時にNetflixやAmazonプライム・ビデオ、dアニメストアといった配信インフラの普及期と重なりました。その結果、従来の「深夜アニメは一部のマニア向け」という枠組みを軽々と超え、一般層や海外のファンベースを爆発的に拡大させることに成功したのです。

つまり、2016年の作品群が現在も強い存在感を放っているのは、「円盤が売れたから」だけではなく、「配信時代に耐えうるグローバルな物語強度と映像クオリティを備えていたから」に他なりません。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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