体重計の体脂肪率はあてにならない?朝晩で激変する真相と測り方
体重計の体脂肪率はあてにならない?朝晩で激変する真相と測り方に関する基本知識をわかりやすくまとめました。今すぐチェックことができます。
市販されている家庭用体組成計のほぼすべては、生体電気インピーダンス法(BIA法:Bioelectrical Impedance Analysis)という技術を採用しています。素足で電極に乗った際、人体に感じ取れないほどの極めて微弱な交流電流を流し、そのときに発生する電気抵抗値(インピーダンス)を測定する仕組みです。
この計測ロジックの根底にあるのは、人体の組織ごとの導電性の違いです。水分を約70〜80%含む筋肉や血液などの除脂肪組織は電気を非常に通しやすい性質を持っています。一方で、脂肪組織は水分を約10〜20%しか含まないため、電気をほとんど通しません。つまり、体脂肪計は「脂肪そのものの重さ」を計っているのではなく、「電流の通りにくさ(電気抵抗の高さ)」を測定しているに過ぎません。
機器内部では、計測された電気抵抗値に、あらかじめ入力された身長・体重・年齢・性別といった基礎データを掛け合わせ、メーカー独自の統計アルゴリズムを用いて体脂肪率を逆算しています。ここに体重計の誤差が出る真相が潜んでいます。体内を循環する水分量は飲食、発汗、呼吸、排泄によって分単位で刻々と変化するため、脂肪の量が一切変わっていなくても、電気抵抗値が揺らぐだけで計算結果の体脂肪率は数パーセント単位で跳ね上がったり急落したりします。体脂肪計があてにならないと感じる正体は、機械の故障ではなく、この水分量と体脂肪率の関係から生まれる必然的な測定ギャップなのです。