城めぐりクイズ決定版!国宝5城と100名城の難問&歴史の真相を解明

城めぐりクイズ決定版!国宝5城と100名城の難問&歴史の真相を解明の最新情報をご紹介します。専門的な知識が詰まっています。

全国に現存する天守はわずか12基しかありません。明治維新時の廃城令や第二次世界大戦の戦災、火災を逃れ、往時の木造建築を今に伝えるこれらの城は、建築史的にも極めて希少な文化遺産です。ここでは国宝5城を中心に、それぞれの建築的特徴と防衛思想の違いをデータで比較検証します。

城名(指定区分)天守構造・階数主な見どころ・防衛遺構編集部の現地評価・鑑賞の急所姫路城(国宝/世界遺産)連立式望楼型・5重6階地下1階大天守と3つの小天守を渡櫓で連結、白漆喰総塗籠造要塞としての完成度が極めて高く、らせん状の縄張と無数の狭間配置は日本城郭の最高峰。松本城(国宝)連結複合式層塔型・5重6階黒漆塗下見板張り、乾小天守、平和期に増築された月見櫓戦国末期の武骨な戦闘天守と、江戸初期の風雅な月見櫓が同居する唯一無二の変遷を体感可能。犬山城(国宝)複合式望楼型・3重4階地下2階木曽川の断崖に建つ後堅固の城、最上階の廻縁(手すり)現存最古級の望楼型天守。最上階の廻縁から木曽川を見下ろす天然の要害ぶりは圧巻。彦根城(国宝)複合式望楼型・3重3階地下1階切妻破風・入母屋破風・唐破風の多彩な装飾、天秤櫓大津城や佐和山城の用材を再利用したリサイクル建築でありながら、破風の美意識が際立つ傑作。松江城(国宝)複合式望楼型・4重5階地下1階雨風に強い黒木板張り、包板(つつみいた)の通し柱、地下井戸木材不足を補う「包板」工法など、実戦本位の徹底したコスト意識と籠城性能が学べる名城。

天守の建築様式には大きく分けて「望楼型(ぼうろうがた)」と「層塔型(そうとうがた)」が存在します。望楼型は入母屋造りの屋根の上に物見櫓を載せた古い形式で、犬山城や彦根城に見られます。一方、層塔型は下から上に向かって規則正しく床面積を小さくしていく合理的な形式で、藤堂高虎が創始したとされます。この違いを意識するだけで、その城が築かれた時期や武将の合理主義が明確に見えてきます。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest