レミオロメン『3月9日』コード徹底解説!Fコード回避と原曲再現の真相
話題沸騰中の レミオロメン『3月9日』コード徹底解説!Fコード回避と原曲再現の真相について、主要な情報をご紹介しています。
教則本のダイアグラム通りにコードを押さえてストロークしているのに、「どうして藤巻亮太本人が弾くアコースティックギターの音と違って聴こえるのか」と疑問を抱くプレイヤーは少なくありません。そこには、単なるコードストロークの枠に収まらない、藤巻亮太特有のギターアプローチが存在します。
最大の秘密は、「1弦と2弦の開放弦(ミとシの音)の共鳴」にあります。藤巻亮太が弾き語りで聴かせるフォームを克明に観察すると、通常のDコードやA/C#、Gコードを弾く際、高音弦を完全に押さえ込まず、あえて開放弦の音を鳴らし続ける「ペダルトーン(持続音)」の手法が多用されていることが分かります。
例えば、サビの「G」を押さえる際、通常のローコードG(320003)ではなく、1弦と2弦の3フレットを薬指と小指で押さえたまま、低音側だけを変化させるフォーム(Gadd9やD on Gに近い響き)を採用しています。これにより、コードが次々に変化しても、高音部で常に煌びやかな倍音が鳴り響き続け、アコースティックギター1本とは思えない重厚で広がりのあるサウンドスケープが生まれます。
さらに、弾き語りを成立させる右手のストロークには決定的なコツがあります。BPM約78〜82というゆったりとしたテンポの中で、決して8ビートを漫然と振り抜いてはいけません。ポイントは以下の3点です。
1つ目は、「低音弦と高音弦の弾き分け」です。拍の頭(1拍目・3拍目)ではコードの最低音(ルート音)を狙って力強く弾き下ろし、2拍目・4拍目の裏拍では高音弦(1〜3弦)を優しくなでるようにストロークします。これによって演奏内にリズムの起伏が生まれ、ドラムやベースが不在でも心地よいグルーヴが立ち上がります。
2つ目は、「16ビートのシンコペーションの意識」です。小節の変わり目でコードが前の小節の4拍目裏に食い込んでチェンジする(アンティシペーション)箇所を正確に捉えることで、もったりとした素人感を一掃し、プロ特有の躍動感を再現できます。
3つ目は、「脱力とピックの角度」です。手首のスナップを柔らかく保ち、ピックが弦に対してわずかに斜めに当たるようコントロールすることで、耳障りなアタックノイズを排除し、アコースティック特有の温かいトーンを最大限に引き出すことができます。