古文の補助動詞を完全攻略!本動詞との見分け方と敬語の訳し方
今注目を集めている 古文の補助動詞を完全攻略!本動詞との見分け方と敬語の訳し方について、多角的な視点を分かりやすく掲載しています。
近年の共通テストや難関私大の古文では、典型的なパターンだけでなく、受験生が盲点になりやすい特殊な補助動詞の用法が出題されます。特に差がつく2大トラップを押さえておきましょう。
1. 「給ふ」の謙譲語パターン(下二段活用)
「給ふ」は9割以上が尊敬語(四段活用:たまは/たまひ/たまふ/たまふ/たまへ/たまへ)ですが、会話文・手紙文における一人称の動作として用いられる場合のみ、下二段活用(たまへ/たまへ/たまふ/たまふる/たまふれ/たまへよ)の謙譲語になります。
訳し方は「〜いただく」「〜(させて)いただく」「〜申し上げる」となり、尊敬とは真逆のベクトルになります。
【見分け方の公式】
接続が「思ふ」「見る」「聞く」「知る」などの心内・知覚動詞の連用形+「給ふ」で、かつ会話文中の場合は下二段の謙譲語を疑います。
例:「思ひたまふ(思い申し上げる / 存じます)」「見たまへ(御覧になってください/見届けております)」
2. 敬語以外の補助動詞(非敬語補助動詞)
補助動詞は敬語だけではありません。動作の様態や時間的推移を補足する非敬語の補助動詞も頻出です。
- あり・をり:(連用形+て+あり/をり)「〜ている、〜てある」
- 初む(そむ):(動詞連用形+初む)「〜し始める」
- 果つ(はつ):(動詞連用形+果つ)「すっかり〜し終わる、完全に〜する」
- 得(う) / 兼ぬ(かねず):(動詞連用形+得/兼ぬ)「〜できる / 〜することができない」
これらの語も、直前の用言と一体になってニュアンスを形作っているため、切り離さずに一つの複合動詞のように捉えて訳出するのがコツです。