正座ができない原因は膝以外?太ももと足首をほぐす劇的改善ストレッチ

正座ができない原因は膝以外?太ももと足首をほぐす劇的改善ストレッチの疑問点について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

ネット上のQ&AサイトやSNSでは、「痛いのを我慢して毎日体重をかけて座っていれば、そのうち関節が慣れて曲がるようになる」という危険な根性論が散見されます。しかし、関節運動学の観点から言えば、これは軟骨組織を不可逆的に破壊しかねない極めてリスキーな行為です。

膝関節の内部には、クッションの役割を果たす半月板が存在します。膝を深く曲げる際、半月板は関節の動きに合わせて後方へと滑り込むように移動しなければなりません。ところが、加齢や柔軟性低下によって後方移動が阻害されている状態で無理に上から自重をかけると、半月板が関節の骨同士の間に強く挟み込まれ、半月板損傷や水平断裂を引き起こす危険があります。

また、中高年以降で増える変形性膝関節症の初期段階では、関節内の炎症によって滑膜が肥厚し、関節液(いわゆる膝の水)が過剰に分泌されていることがあります。この状態で圧迫を加えると、膝裏にあるベーカー嚢胞などの腫瘤を悪化させ、激しい痛みを長期化させる原因になります。

「痛みをこらえて座る」のではなく、「痛みの出ない環境を作り、癒着した組織を一つずつ剥がしていく」ことこそが、安全かつ確実な膝関節可動域訓練の鉄則です。力任せの屈曲運動は今すぐやめなければなりません。

森 瞳

森 瞳

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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