人工芝の掃除で高圧洗浄機はNg?寿命を延ばす正しい手入れと道具選び
人工芝の掃除で高圧洗浄機はNg?寿命を延ばす正しい手入れと道具選びに関する知りたいポイントをわかりやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。
「プラスチックだから何をやっても平気だろう」という油断が、数年で張り替えを余儀なくされる深刻な劣化を引き起こします。良かれと思って実践されがちな代表的な人工芝の掃除NG行為を整理し、それぞれの素材に与える悪影響を検証します。
第1のNG行為は、金属製の硬い熊手や針金ブラシの使用です。落葉を一掃しようと金属製レーキで芝の表面を力任せに掻き出すと、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)でできたパイルの表面に無数の細かい傷が入ります。この微細な傷は太陽光の紫外線による劣化(チョーキング現象)を急激に加速させ、数カ月後には芝が粉状にボロボロと砕け散る原因となります。
第2のNG行為は、60℃以上の熱湯をかけることです。雑草の種子を枯らそうとしたり、ペットの糞尿を熱湯消毒しようとするケースが見られますが、人工芝の主原料であるポリエチレンの耐熱温度は概ね65℃〜80℃前後です。熱湯を直接注ぐとパイルが熱収縮を起こしてチリチリに縮れ、元通りの直立状態には二度と戻りません。冬場の凍結を解かすために熱湯をかける行為も同様に厳禁です。
第3のNG行為は、塩素系漂白剤や強酸性・強アルカリ性洗剤の使用です。コケやカビを瞬時に根絶しようと家庭用の強力カビ取り剤を原液散布すると、パイルの顔料が脱色されて白や黄色に変色してしまいます。基布をコーティングしているポリウレタンやラテックスゴムも薬品によって脆化し、下地から芝がゴッソリ抜け落ちる原因になります。
第4のNG行為は、有機溶剤(シンナー・除光液・ベンジン)での汚れ拭きです。バーベキューの油や塗料が落ちた際に溶剤で擦ると、樹脂そのものが溶解してパイル同士がダマになって固まってしまいます。油汚れには、中性洗剤をぬるま湯で薄めたものを使うのが鉄則です。
第5のNG行為は、高熱を発する機器や火気の持ち込みです。掃除とは直接関係ないように見えますが、屋外作業用の強力な白熱投光器を芝の上に直置きしたり、バーベキューの灰を掃除する際に火種が残った状態で人工芝の上を掃いたりすると、パイルは一瞬で溶融します。難燃性の人工芝であっても「燃え広がりにくい」だけであり、「溶けない」わけではありません。