世界で一番身長が高い人は誰?歴代272Cmの伝説と現在の真相
世界で一番身長が高い人は誰?歴代272Cmの伝説と現在の真相の真相について、最新情報を取りまとめてご紹介します。
医学的に立証された確かな記録として、人類史上もっとも背が高かった人物は、アメリカ・イリノイ州オル顿出身のロバート・パーシング・ワドロー(1918〜1940年)です。彼が1940年6月27日にセントルイスのワシントン大学医学部医師陣によって計測された最終身長は272.0cm、体重は199kgに達していました。
彼の驚異的な経歴は、誕生直後から始まっていたわけではありません。出生時は約3,800gという標準的な体重で生まれましたが、生後数カ月で急速な成長が始まり、わずか生後6カ月で体重13kg、1歳半で30kgを突破しました。8歳を迎える頃には身長188cmに達し、自身の実父(身長180cm)を見下ろす体格へと変貌を遂げていたのです。1935年、17歳の時に計測された身長245cmは「史上最も背の高いティーンエイジャー」として現在も破られていない不滅の記録となっています。
地元では親しみを込めて「オル顿の巨人(Alton Giant)」や「心優しき巨人(Gentle Giant)」と呼ばれたワドローですが、当時の時代背景は彼を単なる奇異の目で消費しようとしました。サーカス興行大手のリングリング・ブラザーズから高額な出演契約を持ちかけられた際、彼はピエロのような滑稽な衣装の着用を断固として拒否。「普段着のスーツでリングに立つこと」を条件に契約を結び、人間としての尊厳を死守したという記録が残されています。
しかし、巨躯を支える生体機構は限界を迎えていました。ロバートワドローの経歴と死因を紐解くと、直接の死因は巨大化した内臓疾患ではなく、足元のささいな外傷でした。270cmを超える巨体ゆえに下肢の末梢神経は麻痺しており、両足には歩行補助のための金属製副木(ギプス器具)を装着していました。1940年7月、ミシガン州のフェスティバル出演中に器具が足首に擦れて靴擦れ(水ぶくれ)を起こしたものの、神経麻痺ゆえに激痛を自覚できず、発見が遅れた傷口から黄色ブドウ球菌が侵入。重度の敗血症を発症し、抗生物質が普及する前の時代であったため、緊急手術や輸血治療の甲斐なく、わずか22歳5カ月の若さで帰らぬ人となりました。