サッカー神の手の真相|マラドーナ伝説からVar時代の最新ルールまで

サッカー神の手の真相|マラドーナ伝説からVar時代の最新ルールまでにまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

サッカーの長い歴史において、マラドーナ以外にも勝敗を決定づけ、国際的な外交問題や制度改革にまで発展した「手のプレー」が複数存在します。代表的な4つの事件を比較検証します。

事件名・対戦カード詳細・反則の形態当時の判定と処分サッカー界への影響・結末マラドーナの神の手
(1986年W杯)GKと競り合いながら左拳でボールをゴールへ押し込むゴール認定
(反則取られず)アルゼンチンが優勝。世紀の誤審としてサッカー史の伝説にメッシの神の手再現
(2007年ラ・リーガ)クロスに対し頭ではなく右手でボールを叩き込み同点弾ゴール認定
(反則取られず)マラドーナの後継者論争を過熱させたが、フェアプレー論争も惹起アンリの神の手アシスト
(2009年W杯欧州予選)左手でボールを2度コントロールし、ギャラスの決勝弾を演出ゴール認定
(反則取られず)アイルランドが国家規模で再試合を要求。VAR導入議論が本格化スアレスの救国ハンド
(2010年W杯準々決勝)延長後半終了間際、ガーナの決定的な枠内シュートを両手でブロック一発退場&PK献上
(ルール通りの厳格処分)ガーナがPKを失敗。PK戦でウルグアイが勝利し英雄と悪魔の両評価に

2009年11月18日のフランス対アイルランド戦で起きたアンリのハンドは、現代のテクノロジー導入を決定づけた最大の事件です。ゴールラインを割りそうになったボールをアンリが左手で露骨に引き戻してアシストした場面は、スタジアムの大型スクリーンや世界中のテレビ中継で即座にリプレイされました。ピッチ上のスウェーデン人主審マルティン・ハンソン氏だけが見落とし、そのままフランスの本大会出場が決定。アイルランド政府がFIFAへ公式に抗議文を提出する事態へと発展しました。

一方、2010年南アフリカW杯のスアレスのプレーは、審判を欺いたマラドーナやアンリとは性質が異なります。スアレスは失点を防ぐためにあえて身を挺してハンドを犯し、当然の報いとして即座にレッドカードを受け入れました。直後のPKをガーナのアサモア・ギャンがバーに当てて失敗したことで、スアレスは母国ウルグアイで「国を救った聖人」、アフリカ全土では「勝利を強奪した悪魔」と評価が真っ二つに分かれることになりました。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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