サッカー神の手の真相|マラドーナ伝説からVar時代の最新ルールまで
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サッカーの長い歴史において、マラドーナ以外にも勝敗を決定づけ、国際的な外交問題や制度改革にまで発展した「手のプレー」が複数存在します。代表的な4つの事件を比較検証します。
2009年11月18日のフランス対アイルランド戦で起きたアンリのハンドは、現代のテクノロジー導入を決定づけた最大の事件です。ゴールラインを割りそうになったボールをアンリが左手で露骨に引き戻してアシストした場面は、スタジアムの大型スクリーンや世界中のテレビ中継で即座にリプレイされました。ピッチ上のスウェーデン人主審マルティン・ハンソン氏だけが見落とし、そのままフランスの本大会出場が決定。アイルランド政府がFIFAへ公式に抗議文を提出する事態へと発展しました。
一方、2010年南アフリカW杯のスアレスのプレーは、審判を欺いたマラドーナやアンリとは性質が異なります。スアレスは失点を防ぐためにあえて身を挺してハンドを犯し、当然の報いとして即座にレッドカードを受け入れました。直後のPKをガーナのアサモア・ギャンがバーに当てて失敗したことで、スアレスは母国ウルグアイで「国を救った聖人」、アフリカ全土では「勝利を強奪した悪魔」と評価が真っ二つに分かれることになりました。