若い頃のTokio長瀬智也が残した伝説と色褪せないカリスマ性
若い頃のTokio長瀬智也が残した伝説と色褪せないカリスマ性の概要と注目ポイントを徹底的にカバーしました。
長瀬智也の俳優としての歩みは、そのまま平成ドラマ史のハイライトと言っても過言ではありません。ナイーブな青年像から型破りなヒーローまで、彼が演じた役柄は常に視聴者の記憶に鮮烈な印象を刻みつけました。
初期の代表作として外せないのが、1996年放送のドラマ『白線流し 長瀬智也』です。長瀬が演じた大河内渉は、定時制高校に通いながら天文台で働く孤独な青年。昼間は町工場で働き、夜は机に向かうという過酷な境遇の中で、不器用ながらも純粋に生きる姿を繊細な眼差しで演じきりました。それまでのアイドルドラマの定石を覆すリアリティと哀愁を漂わせ、役者としての確固たる評価を獲得した瞬間でした。
そして2000年、日本のユースカルチャーとテレビ界を揺るがす決定打となったのが、宮藤官九郎脚本・堤幸彦演出による『池袋ウエストゲートパーク マコト(真島誠)』役です。池袋西口公園にたむろし、トラブルシューターとしてストリートの揉め事を解決していくマコトの姿は、当時の若者たちのライフスタイルやストリートファッションに絶大な影響を与えました。
「めんどくせぇ!」という口癖、ビッグシルエットのシャツにニットキャップというラフな出で立ちは、長瀬智也という役者の持つ「ストリート感」と見事に融合。フィクションでありながら、まるで池袋の街に実在するかのような生々しいリアリティを醸し出し、社会現象を巻き起こしました。
さらに2000年代中盤には、落語の世界を描いた傑作『タイガー&ドラゴン』(2005年)での山崎虎児役、そしてヤクザの若頭が素性を隠して高校に通う学園コメディ『マイボスマイヒーロー』(2006年)での榊真喜男役と、コメディの才能を一気に開花させます。顔芸とも呼べる規格外の百面相や、全身を使った躍動感あふれるリアクションは、シリアスな演技で培った確かな土台があってこそのものでした。