加藤一二三の若い頃が超イケメン!神武以来の天才と呼ばれた伝説と素顔
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盤上では獰猛な虎のように猛攻を仕掛ける加藤一二三ですが、家庭では極めて温厚で誠実な夫であり、父親でした。その素顔を支え続けたのが、同郷の出身で若き日に結ばれた妻・紀代子さんの存在です。
加藤は20代半ばで結婚して以来、生涯にわたり愛妻家として知られています。対局で全国を転戦する過酷な生活の中でも、帰宅すれば棋士の鎧を脱ぎ、穏やかな家庭人として過ごしました。敗戦の夜も愚痴を家庭に持ち込むことはなく、紀代子さんの手料理と静かな励ましが、彼が再び立ち上がるための安全基地となっていたのです。
もうひとつ、加藤の精神構造を語る上で不可欠なのがカトリックへの篤い信仰です。30歳の時に洗礼を受け、クリスチャンネーム「パウロ」を授かった加藤は、対局前や苦境の際には常に祈りを捧げてきました。1986年にはバチカンから一般信徒に贈られる最高位の栄誉の一つである「聖シルベストロ騎士団勲章」を受章しています。
「神様から与えられた将棋という賜物を、全力を尽くして盤上に表現する」。この強固な宗教的信念があったからこそ、勝敗の浮き沈みが激しいプロ勝負師の世界において、心を病むことなく、誇り高く前を向き続けることができたのです。