救命救急24時の真実|過酷な現場の裏側とドラマ再放送の謎を追う
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SNSやネット掲示板で定期的に炎上するのが、「救急外来に駆け込んだのに3時間も待たされた」「痛がっているのに後から来た人が先に診察室へ通された」という告発投稿です。しかし、このギャップの根底には、救急外来における救急外来トリアージ判定基準に対する市民側の無理解があります。
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日本の多くの救急外来では、日本救急医学会などが監修する「緊急度判定支援システム(JTAS)」を採用しています。専門のトリアージナースが、バイタルサイン(血圧、脈拍、呼吸状態、体温、意識レベル)と主訴を瞬時に評価し、患者を以下の5段階に分類します。
- レベル1(蘇生):心停止や重篤な呼吸不全。即座に蘇生室で治療開始。
- レベル2(緊急):心筋梗塞や急性大動脈解離、重症頭部外傷の疑い。15分以内の医師診察。
- レベル3(準緊急):中等度の脱水や骨折、腹痛。30分以内の評価。
- レベル4(低緊急):バイタルサインが安定した軽度疾患。60分以内の対応目標。
- レベル5(非緊急):翌日の一般外来受診でも対応可能な軽症。120分以上待機する場合あり。
待合室で声を出して痛みを訴えられる状態は、医学的には「気道が開通し、呼吸と循環が保たれている」証左でもあります。一方で、静かに横たわっている患者が致死的な内因性疾患を発症しているケースも珍しくありません。現場のトリアージナースは「受付順ではなく命の危険度順であるという原則が浸透していないため、理不尽な怒声やカスハラ(カスタマーハラスメント)に晒されるスタッフが後を絶たない」と証言しています。