タイムトライアルとは?通常レースとの違いやルール・専用機材を徹底解説
タイムトライアルとは?通常レースとの違いやルール・専用機材を徹底解説とはどのようなものなのか? 主要なファクトを整理してお届けします。
スポーツ中継や大会要項で目にするタイムトライアルの意味を一言で表すなら、「環境要因や他者との駆け引きを極力排除し、個人またはチームの絶対的なスピード能力を測定する競技」です。
一般的な自転車ロードレース(マススタート)では、数十人から数百人の選手が一団(集団=プロトン)となって一斉にスタートします。この場合、集団内に位置することで空気抵抗を最大50〜70%程度削減できるため、「誰の後ろについて体力を温存するか」「どのタイミングでアタックを仕掛けるか」という集団心理と戦術的駆け引きが勝敗の8割を占めます。
対照的に、個人タイムトライアル(Individual Time Trial / ITT)では、1分から数分おきに1人ずつ発走します。前走者の背後について風圧を避ける行為は重いペナルティの対象となるため、選手は最初から最後まで「自分自身と風」だけを相手に走り続けなければなりません。
また、複数人で隊列を組んで走るチームタイムトライアル(Team Time Trial / TTT)も存在します。こちらはチーム内で先頭交代を繰り返しながら高速巡航を維持する種目であり、個人の出力だけでなく、ミリ単位の車間距離を維持する連携力やチーム全体の総合力が試される競技です。