なぜクエン酸と重曹が大流行?年間数万円浮く節約の裏に潜む「衝撃の落とし穴
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それでもなお、人々がこの2つの粉末を手放さない最大の動機は、容赦なく家庭の財布を削り取るインフレーションだ。
原油高に円安が拍車をかけ、界面活性剤やキレート剤をふんだんに使ったプレミアム洗剤は、1本あたり600円から800円台へと跳ね上がった。風呂用、トイレ用、油汚れ用、ガラス用、シンク用。用途ごとに細分化されたプラスチックボトルを買い揃えるだけで、毎月の雑費は数千円単位で膨らむ。
対して、1キログラムあたり数百円で手に入る食品添加物グレードの基礎粉末。水で薄めてスプレーボトルに詰め替えれば、1本あたりのコストは数円に抑えられる。「洗剤ボトルで溢れ返っていた洗面台下の収納が、ガラス瓶2つで完結した」。世田谷区で2児を育てる30代の会社員女性は、浮いた支出を食費の補填に回していると淡々と語る。