協働的な学びとは?グループワークとの違いや授業実践を徹底解剖

協働的な学びとは?グループワークとの違いや授業実践を徹底解剖について押さえておきたい 注意点を分かりやすい構成で解説いたします。

教育現場で頻繁に交わされる疑問の一つが、「なぜ従来のグループワークという呼び方ではいけないのか」という点です。文部科学省の中央教育審議会が2021年1月にまとめた答申『「令和の日本型学校教育」の担い手である教師の養成・採用・研修等の在り方について』および一連の諮問答申において、「協働的な学び」は単なる指導技術ではなく、理念的な学びのあり方として位置づけられました。

従来のグループワークや班活動は、しばしば「作業の分担」や「仲良く作業を進めること」が目的化しがちでした。4人班を作り、1人が模造紙に書き、1人が調べ、残りの2人は見ているだけといった、いわゆる「形だけの協働」に陥るケースが後を絶たなかった背景があります。これに対し、文部科学省の答申が定義する協働的な学びでは、子供同士の協働、教職員や地域の人々など多様な他者と共に学ぶことを通じて、自分とは異なる見方・考え方に触れ、自らの思考をより広い視野へと高めていく知的変容が絶対条件とされています。

グループワークとの決定的な違いの理由は、「目的」と「個の責任」の所在にあります。単に仲良く話し合って一つの答えを出すのが目的ではなく、集団での対話を経た結果として「参加した一人ひとりの児童生徒の資質・能力がどう深まったか」が問われます。学習指導要領が掲げる主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)を具現化するための本質的なアプローチが、まさにこの協働的な学びです。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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