聖地か禁足地か?武尊神社に潜む怪異の真相と歴史の深淵を追う
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群馬県利根郡みなかみ町から片品村方面へと連なる山道を車で進むと、舗装路の終端から先は湿った腐葉土と落石が散乱する悪路へと変わる。現地調査班が足を踏み入れたのは、霧が立ち込める早朝の境内だ。鳥居をくぐった瞬間に漂う、湿気配の混じった冷気。拝殿の格子戸は長年の風雪で歪み、内部の神具にはうっすらと埃が積もっている。
ネット上で流布する「立ち入ると呪われる」「不可解な足音が迫る」といったセンセーショナルな噂の真相を確かめるべく社殿周囲を丹念に歩いた。しかし、そこで目撃したのは超常現象などではなく、過疎と高齢化によって維持が困難になった地方小社が直面する生々しい現実だった。かつて地域住民の手で丁寧に守られていた祭祀の場は、管理者の不在とともに静かに自然へと還ろうとしている。