道尾秀介『いけない』写真が暴く戦慄の真相!騙される快感と伏線
道尾秀介『いけない』写真が暴く戦慄の真相!騙される快感と伏線の全貌を分かりやすくまとめてご紹介します。
第一作の熱狂を受け、さらなる進化を遂げて世に放たれた『いけないII』の存在も見逃せない。前作で確立された「写真×ミステリ」のフォーマットはそのままに、物語同士の連環や時間軸の交錯がより一層複雑怪奇にスケールアップしている。
ひとつの章で起きた些細な出来事が、遠く離れた別のエピソードの決定的な動機へと繋がっていく快感。点と点が結ばれて巨大な絵が浮かび上がる連作スタイルは、シリーズを通して読むことで何倍もの破壊力を持つ。著者が張り巡らせた蜘蛛の巣のような企みに絡め取られる感覚は、ミステリ読みにとって無上の悦びと言えるだろう。