突然のガタガタ震え!シバリングとは?発熱や術後の原因と危険サイン

突然のガタガタ震え!シバリングとは?発熱や術後の原因と危険サインについて分かりやすく解説いたします。最新の情報をチェックしてください。

突然、自分の意志に反して全身が小刻みに波打つように揺れ動く「シバリングとは」、生体が体温を一定に保つために発動する自律的な熱産生反応を指す。日本語では「ふるえ」とも表現されるが、医療現場で使われるシバリングは、より反射的かつ劇的な生理学的プロセスを意味している。

人体の司令塔である脳の体温調節機能と視床下部は、常に体温を平熱(通常36.5℃前後)に保つようモニタリングを行っている。しかし、体感温度や深部体温が基準値を下回ったと判断されると、視床下部の「体温調節中枢」から脊髄を経由して全身の運動神経へ急速に指令が送られる。その結果引き起こされるのが、骨格筋不随意収縮だ。

筋肉は収縮する際に膨大なエネルギーを消費し、その副産物として熱を生み出す。シバリング時の筋肉の高速な微小収縮は、安静時と比較して約2倍から最大4〜5倍もの熱産生を短時間で実現する。寒冷地で遭難した際などに体が震えるのは、自らの筋肉を強制的に動かして深部体温の低下を食い止め、心臓や脳などの生命維持器官を守ろうとする生存本能に他ならない。

しかし、この強力な防衛反応には代償が伴う。筋肉が急速に活動するため、体内の酸素消費量は200%から400%へと急増し、二酸化炭素の産生量や心拍数、血圧も跳ね上がる。健康な成人であれば耐えうる生体反応であっても、心疾患を抱える患者や高齢者、あるいは術後の消耗した身体にとっては、シバリングそのものが心血管系に致命的な過負荷を与える引き金になりかねないのが実態だ。

清水 千尋

清水 千尋

フード&トラベルライター

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest