小栗旬の刑事ドラマ最高傑作は?BorderとCrisisの真相
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ファンの間で「小栗旬の刑事ドラマにおける最高傑作」を問うと、必ず名前が挙がるのが『BORDER』と『CRISIS』の2作品です。両作ともに金城一紀氏が原案・脚本を手掛け、小栗旬の身体能力と陰影のある演技力を極限まで引き出していますが、その魅力のベクトルは明確に異なります。
『BORDER』は、頭部に銃弾を受け、摘出不能の弾丸が脳に残ったことで「死者と対話できる特殊能力」を得た刑事・石川安吾が主人公です。被害者の無念を晴らそうと奔走する石川ですが、死者の言葉は法廷での証拠能力を持たず、司法の限界に直面するたびに彼の精神は摩耗していきます。第81回ザテレビジョンドラマアカデミー賞で最優秀作品賞、主演男優賞、脚本賞の3冠を達成した事実が物語る通り、緻密に練られた脚本と、徐々に正気を失っていく小栗旬の鬼気迫る表情は圧巻の一言でした。
対する『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』は、元自衛隊特殊部隊の過去を持つ捜査員・稲見朗を演じた作品です。特筆すべきは、小栗旬と西島秀俊がクランクインの約1年前から特訓を重ねたという「カリ・シラット」のアクションシーンです。スタントなしで繰り広げられる立ち回りは、従来の日本ドラマのスケールを遥かに凌駕していました。テロリストとの激闘の裏で、守るべき国家そのものが腐敗しているという残酷な現実を突きつけられるサスペンス性は、視聴者に強烈な爪痕を残しました。
大手レビューサイト(Filmarks等)やSNS上の評価データを総合すると、「脚本の完成度と心理描写の凄み」を重視する層からは『BORDER』が圧倒的支持を集め、「肉体アクションの迫力と社会派サスペンスとしてのスケール」を求める層からは『CRISIS』が最高傑作に推されるという構図が浮き彫りになっています。