歯性上顎洞炎で死亡は本当か?放置が招く脳膿瘍・敗血症の真相
歯性上顎洞炎で死亡は本当か?放置が招く脳膿瘍・敗血症の真相に関する疑問や疑問点を初心者にも親しみやすくまとめました。詳細を読もうことができます。
Q1:歯性上顎洞炎を長期間放置すると癌(上顎洞癌)になって死亡することはありますか?
A1:慢性的な炎症が長期にわたって粘膜を刺激し続けること自体は望ましくありませんが、歯性上顎洞炎が直接の原因となって上顎洞癌を引き起こすという明確な医学的エビデンスはありません。ただし、初期の上顎洞癌は片側の鼻づまりや血性鼻汁、頬のしびれなど、歯性上顎洞炎と酷似した症状を示すため、「ただの歯の蓄膿症」と思い込んで放置した結果、癌の発見が遅れて命に関わるケースは存在します。鑑別の意味でもCT検査による画像診断が極めて重要です。
Q2:耳鼻科で出された抗生物質を飲んでも悪臭や膿が止まりません。どうすればいいですか?
A2:抗生物質を服用しても効果が感じられない場合、原因が「歯の内部の感染源」にある可能性が極めて高い状態です。血流が途絶えた壊死した神経管の内部には、内服した抗生剤の成分が届きません。耳鼻科の薬で洞内の菌を一時的に叩いても、歯根の先端から絶え間なく嫌気性菌が供給され続けているためです。直ちにCT設備のある歯科・口腔外科を受診し、「耳鼻科に通院中だが歯性上顎洞炎の疑いがある」と伝えて歯の精密検査を受けてください。
Q3:手術になった場合、抜歯は絶対に避けられないのでしょうか?費用や期間は?
A3:必ずしも100%抜歯になるわけではありません。歯根の骨吸収が軽度で歯の構造がしっかり残っている場合は、マイクロスコープを用いた精密根管治療や、歯茎を切開して感染した根の先端のみを切除する「歯根端切除術」によって、歯を残したまま完治を目指す選択肢もあります。ただし、歯の根が縦に割れている(歯根破折)場合や骨破壊が広範な場合は抜歯が第一選択となります。手術費用は内視鏡手術(ESS)と合わせても保険適用(3割負担)で8万〜18万円程度、入院期間は3〜5日程度が一般的です。