クーロン城(九龍城砦)の現在と解体の真相!東洋の魔窟と呼ばれた理由

クーロン城(九龍城砦)の現在と解体の真相!東洋の魔窟と呼ばれた理由に関する最新のニュースをまとめてご紹介します。関心のある方は必見です。

クーロン城を語る上で欠かせないのが、建築基準法を完全に無視して形成された驚異的な内部構造です。わずか約200メートル四方の敷地に、鉄筋コンクリート造の10階から14階建てのビルが300棟以上も隙間なく連結し、外壁同士が密着して単一の超巨大建造物のようになっていました。

なぜ高さが14階前後で止まっていたのかというと、すぐ近隣に旧香港国際空港(啓徳空港)が存在したためです。超低空飛行でビルすれすれをかすめていく着陸ルート(通称・香港カーブ)があったため、建物の屋上には飛行機の進入を妨げないための高さ制限が自然と課されていました。屋上に出ると、手を伸ばせば届きそうなほどの距離を巨大なジャンボジェット機が轟音を響かせて通過していく光景は、クーロン城を象徴する日常風景でした。

増築に増築を重ねた結果、建物の中心部や低層階には太陽の光が一切届かなくなりました。日中でも薄暗い通路には剥き出しの蛍光灯が灯り、上階から漏れ出る無数の配水管の滴り、複雑に絡み合う盗電の電線、迷路のように張り巡らされた狭小な階段が立体的なネットワークを構成していました。日本をはじめ世界中の建築家や研究者が現地へ入り、作成された断面パノラマ図や間取り図は、今見ても人類の建築史において唯一無二の迷宮性を放っています。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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