ロングスリーパーとは?10時間睡眠の真相と「怠け」を覆す医学的根拠

ロングスリーパーとは?10時間睡眠の真相と「怠け」を覆す医学的根拠の重要なポイントについて、最新情報を基に徹底解説します。

睡眠医学における国際的な診断基準(ICSD-3)において、ロングスリーパー(長時期睡眠者)とは、一般的に「日常的に9時間から10時間以上の睡眠を必要とし、それだけの睡眠時間を確保して初めて心身ともに健全な覚醒状態を維持できる人」と定義されています。

厚生労働省の調査や日本睡眠学会の臨床データによると、成人の平均睡眠時間は6時間から8時間未満の層が約7割を占めており、日常的に10時間以上の睡眠を必要とするロングスリーパーは人口のわずか1〜2%程度にとどまる希少な存在です。

ここで極めて重要なのは、「平日の睡眠不足を補うために休日に10時間寝る(いわゆる睡眠負債の返済)」現象と、先天的なロングスリーパーは根本的に異なるという点です。睡眠負債を抱えた一般人は、不足分を補えば通常の7時間睡眠に戻ります。対してロングスリーパーは、連休中であっても、旅行先であっても、規則正しい生活を送っていても、常に10時間前後の睡眠を取らなければ日中のパフォーマンスを維持できないという特徴を持っています。

十分な睡眠時間さえ確保されていれば、目覚めた後の覚醒度は極めて明瞭であり、集中力や情緒の安定性にも何ら問題は生じません。つまり、睡眠時間10時間以上の理由は脳のサボりではなく、脳が本来のパフォーマンスを発揮するために必要な「基礎メンテナンス時間」が標準的な人よりも物理的に長いことに起因しています。

山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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