ムーアの分類・術後回復4相の全貌|看護現場の観察と国試対策
ムーアの分類・術後回復4相の全貌|看護現場の観察と国試対策に関する最新の話題を詳しく解説いたします。
集中治療室(ICU)や外科病棟の第一線に立つ看護師の手記や臨床カンファレンスの生の声を聞くと、最も緊張感が高まり、かつアセスメント能力が試されるのは第1相(傷害期)から第2相(転換期)への移行局面です。
大手大学病院の周術期管理担当ナースは次のように証言します。
「術後2日目までは水分出納がプラスに傾き、尿量が伸びず、患者さんも強い痛みに顔をしかめています。ところが術後3〜4日目の夜勤帯で、急激に尿バッグが黄金色の尿で満たされ始める。この利尿期の到来を確認できた瞬間、生体が自律的に危機を乗り越えたという強い手応えを感じます」
しかし、この移行期には重大な臨床の落とし穴が存在します。間質に溜まっていた水分が急速に循環血液中へ戻るため(リ・エントリー現象)、心機能が低下している高齢患者や腎不全既往のある患者では、溢水による急性心不全や肺水腫を合併するリスクが一気に跳ね上がります。現場の術後管理とアセスメントにおいては、単に「尿が出たから安心」と判断するのではなく、頸静脈怒張、起座呼吸、肺副雑音(ラ音)の有無、酸素飽和度の推移を同時にチェックする立体的なアセスメントが実践されています。