樹齢3000年杉の大杉の奇跡!美空ひばり伝説と現在の姿を追う
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杉の大杉を語る上で欠かせないのが、昭和を代表する大衆音楽の象徴・美空ひばり氏との深き宿縁です。この伝説の発端は、1947年(昭和22年)5月、当時まだ9歳(数え年で11歳)の地方巡業時代に遡ります。
巡業バスが高知県大豊町(旧大杉村)の国道32号線・天王峠付近でハンドル操作を誤り、約60メートルの断崖下へ転落するという悲惨な大事故が発生しました。同行していた母や楽団員とともに大怪我を負い、ひばり氏自身も左手首切断寸前、内臓損傷という瀕死の重傷を負って意識不明の重体に陥ったのです。
地元医師らの懸命な救命処置と看護によって奇跡的に一命を取り留めた彼女は、退院して高知を離れる際、八坂神社の杉の大杉を訪れました。手記や当時の関係者証言によると、幼きひばり氏は巨木の幹に触れ、「私を日本一の歌手にしてください」と熱涙を浮かべながら一心不乱に祈願したと伝えられています。
その後の歩みは、日本芸能史が証明する通りです。事故から立ち直った彼女は瞬く間にスターダムへと駆け上がり、文字通り「日本一の歌姫」へと登りつめました。1972年(昭和47年)には、誓いを果たした感謝を伝えるべく25年ぶりにこの地を再訪し、記念植樹を行っています。境内近隣には現在も「美空ひばり遺影碑」と「歌碑(川の流れのように・龍馬残影)」が静かに建立されており、ボタンを押すと名曲が森に響き渡る設計になっています。