西遊記の登場人物を徹底解剖!原典の裏設定と強さランキング真相
西遊記の登場人物を徹底解剖!原典の裏設定と強さランキング真相の要点や背景をコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。
『西遊記』の主役である取経(お経を取りに行く)チームは、三蔵法師を中心に孫悟空、猪八戒、沙悟浄、そして愛馬となった玉龍の計5体で構成されています。日本で広く定着しているキャラクター像と、原典に記された詳細な設定には驚くほどのギャップが存在します。
三蔵法師(玄奘三蔵)のモデルは、7世紀の唐代に実在し、16年におよぶ過酷なインド巡礼を成し遂げて『大唐西域記』を著した高僧・玄奘です。歴史上の玄奘は並外れた意志と知性を持つ偉人ですが、小説『西遊記』における玄奘は、妖怪に遭遇するたびに恐怖で落涙し、悟空の忠告を聞かずに妖怪の罠に引っかかる頑固な凡夫として描かれています。このギャップは、過酷な修行を通じて悟りを開く「未完成な修行者」を表現するための文学的演出です。
孫悟空(斉天大聖)は、東勝神州傲来国の花果山にある仙石から生まれた石猿です。道教の仙術を修めて七十二変の術や觔斗雲(一飛びで10万8000里=約5万4000kmを移動)を操り、天界で大暴れした末に釈迦如来によって五行山に500年間封印されました。頭にはめられた輪「緊箍児(きんこじ)」と、東海竜王から奪った武器如意金箍棒(伸縮自在で重さは1万3500斤=約8.1トン)がトレードマークです。
猪八戒(猪悟能)は、元々は天界の天の川を統括する水軍司令官「天蓬元帥」でした。月の女神・嫦娥に酒に酔って言い寄った罪で下界に落とされ、母豚の胎内に入り込んで豚の頭を持つ妖怪として転生しました。武器は太上老君が鍛えた九歯釘鈀(きゅうしていは)で、食欲と色欲の塊としてトラブルメーカーを務める一方、水中戦では悟空以上の頼もしさを見せます。
沙悟浄(沙和尚)は、天界の護衛隊長である「捲簾大将」でした。霊芝の杯を誤って割った廉で下界の流沙河へ追放され、飢えに苦しんで人間を襲う妖怪へ身を落としました。武器は降妖宝杖(こうようほうじょう)です。日本のテレビドラマ等で定着した「皿と甲羅を持つカッパ」の姿は、日本の水妖文化と習合した独自の翻案であり、原典では「赤い髪に青黒い肌、首から人間の頭蓋骨を9個連ねた数珠を提げた巨漢の怪物」です。
玉龍(白龍馬)は、西海竜王敖閏の第3太子です。父の殿閣の宝珠を焼き払った罪で死刑寸前だったところを観音菩薩に救われ、三蔵の白馬を誤って呑み込んでしまった償いとして、自ら白馬に姿を変えて一行の移動を支え続けました。